私はイタリア語がわからないので内容について言及する事はないのですが、その通訳を聴いていて、
「人間だから出来る仕事って何だろう?」とふと考えました。
という訳で、今日は、翻訳・通訳を切り口に、「人にしか出来ない仕事」について考えてみたいと思う。
2013年に入ってから、大きく2つ、英語通訳・翻訳をさせて頂く機会を得た。
1つは、アメリカ・シアトルにあるNPO iLEAPが主催するSocial Innovation in Seattle for Young Professionals (SIIS YP)という若手社会人向け短期リーダーシップ開発プログラムにて、シアトルの社会企業やNPOで活躍されている方々とのディスカッション、対話等を通訳させて頂けた事。
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| Peter Blomquistさん(組織開発やフィランソロピー分野のコン |
もう1つは、アメリカの某経営学者の方が新しく出版されたソーシャル・マーケティングについての本の一部を、ボランティアとして翻訳させて頂けた事。
(こちらは日本での出版がまだこれからの為、詳細は伏せさせて頂きます。)
私は、通訳・翻訳を生業とする訳ではないですが、それらの経験を通じて、通訳・翻訳には3つのカギがあると直感しました。
1.言語それ自体のみならず、“魂”を訳す。
2.話し手の意味するところを、聴き手の文化に置き換える。
3.リスクを取って意訳をする。
1については、例えばPeterさんや、日本人の参加者の方が、どんな人生あるいはキャリア上の経験に基づいてその言葉を発しているのか、しっかりと汲み取ることが大切だと感じた。
もっと言ってしまえば、その人の魂の波長に、自分自身をシンクロさせるという風に表現出来るかも知れない。
2に関しては、特に英語から日本語に置き換える際、日本での事例を挙げながら通訳する等、日本人のinterpreterだからこそ生み出せる付加価値を産むように努める事が肝要と思う。
最後に、意訳上等。
何も、日本の高等教育における英語の試験みたいに、一言一句辞書通り訳す必要は全くなく、その場の空気感を読み取った上で、一番意味内容が伝わる言葉を選べばいいし、表現すればいい。
もっと言えば、個人的意見ですが、この部分こそ、言語を使って人を繋ぐ存在にとって、腕の見せ所なのではと思う。
何故このように考えたかと言うと、私自身がプロの通訳ではなく、全ての語彙を、英和辞書通り完璧に訳す事は無責任ながら不可能だったからです。笑
そこで、英語通訳マシーンになる事が出来ないのであれば、自分が日本人で、尚且つテーマであるSocial innovation, business, NPO等の国内外の事情に明るいという事を最大限活かした動きをしようと試みたんです。
機械的に、事務的に訳すだけならば、Google翻訳で十分だし、これから5~10年くらいすれば、そっけないtranslationならば、リアルタイムの国際会議等でもGoogle先生にお任せという世界になっていると思う。
そうであるならば、自分が人間として出来る事は、人のストーリー・経験・考えを、聴き手が持つ文化的背景や文脈に最もなじむ様に、言葉を紡ぐ事だと考えて行動しました。
(結果、刺激的なセッション実行に少しは貢献出来たかと思っています。)
この経験を通じて、IT化・グローバル化によって、様々な仕事が低賃金化するか機械に取って代わられる中で、人間/自分だからこそ出来る仕事は何か、という観点で、仕事への向き合い方を進化させて行く事が大切かなぁと改めて感じました。
通訳・翻訳のみならず、これから携わる様々な仕事を因数分解し、「人間が生み出すべき付加価値」を感じ取れるセンスを磨くべく、頑張っていきたいなぁと思いつつ、今日は筆を置こうと思います。
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